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2025.01.25
2024年12月15日(日)に開催された「アカウンティングコンペティション2024(第9回)」に経営学科上田晋一ゼミナールの学生が参加し、優秀賞を受賞しました。
アカウンティングコンペティションは、会計分野の大学生がチーム単位で研究成果を発表する大会です。学術研究分野と実践研究分野に分かれ、先行研究、研究プロセス、独創性、プレゼン、質疑応答の観点から専門家による審査が行われます。今大会には、26大学、36ゼミ、84チームのエントリーがありました。
上田ゼミ「Team Green 9」(石野田凪樹さん(4年次)、富田巧海さん、小滝睦さん、笠原那月さん、上西莉里花さん、中村真緒さん、野中聖奈さん、吉富敦人さん(以上、3年次))は、「生物多様性フットプリントと投資家の評価—TNFD開示はネイチャーポジティブに貢献するか?—」というテーマで学術研究分野にエントリーをしました。動画方式の予選会を突破して、対面方式で臨んだ決勝では総合得点が2位となり、「優秀賞」を獲得しました。賞品として「楯」とAmazonギフト券5万円が授与されました。
富田さん(チームリーダー)のコメント
優秀賞を頂くことができて嬉しく思います。学外での研究発表は緊張感がありましたが、チームとしてこのテーマに取り組んできた成果を報告できたと思います。自分たち自身の課題にも気がつく良い機会となりました。
石野田さん(副リーダー)のコメント
以前参加したときの経験を活かすこともできたので、後輩達と共に再び参加して本当に良かったと思っています。
小滝さん?笠原さん(副リーダー)のコメント
決勝では多くの大学の圧倒的に質の高い研究内容とプレゼンを直に観ることができ、研究への取り組みという点で私たちに不足している部分も悟りました。ここで得た多くの学びを今後に活かしていきたいと考えています。
<研究の概要>
生物多様性フットプリントと投資家の評価—TNFD開示はネイチャーポジティブに貢献するか?—
本研究は、企業が自然に及ぼす負の影響の測定値「生物多様性フットプリント」に注目して、日本企業を対象に、投資家の評価および情報開示の現状をデータに基づいて明らかにしています。企業開示の枠組み作りなどの政策動向や日本企業の取り組み事例を踏まえて、(1)企業がかかえる自然関連のリスクは投資家の評価とどのような関係があるか、(2)TNFD採用宣言企業とフットプリントの値にはどのような関係があるか、(3)企業の自発的開示の内容や投資家向けの環境スコアがフットプリントの値とどのような関係があるかを検証しています。国際的な目標である「ネイチャーポジティブ」への移行には、事業活動が自然に及ぼす影響の把握が不可欠ですが、検証結果から、バリューチェーン全体の「影響のマテリアリティ」の正確な開示と、それらの情報に基づく投資家の評価が大きな課題である現状を指摘しています。
アカウンティングコンペティション