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日本常民文化専攻

人材育成の目的と3つの方針

人材育成の目的

日本常民文化専攻では、日本を中心に、日本内外の社会と文化に関して、日本史学?民俗学?文化人類学のいずれか一つを専門としつつも、それらを理論と実践の両面において有機的に結びつけながら超領域的に研究していく。大学教育に携わることができる研究教育者を育てるとともに、地域の文化行政に携わる公務員や博物館学芸員等、「文化の専門家」として、修得した知識や技法を活用して国や地方行政担当者と地域住民、研究者?専門家と一般の人々等の間の「文化メディエーター(文化の仲介者)」ないし「文化コーディネーター(文化の調整者)」となる人を育てる。

課程の修了の認定に関する方針(ディプロマ?ポリシー)

次の条件を満たした者には、当該課程を修了したことが認められる。
1.博士課程前期:修士(文学)
(1)当該分野において自律的に研究活動を展開できる能力を有していること。
(2)自らの知見を他者に客観的かつ説得的に伝達するための理論構築と表現方法を身につけていること。
(3)教育機関、文化行政機関、研究機関、その他専門知識を必要とする諸方面において、自らの学問的営為や成果を踏まえて、適切な活動を展開する能力を身につけていること。

2.博士課程後期:博士(文学)
修士の学位に必要な条件に加え、より高度な専門性を身につけ、研究者として独創的な活動を展開できる能力を身につけていること。

カリキュラムマップは、「課程の修了の認定に関する方針(ディプロマ?ポリシー)」及び「教育課程編成及び実施に関する方針(カリキュラム?ポリシー)」と各授業科目との対応を明示することで、修了までに身につけるべき各能力とそれぞれの授業科目が果たす役割との関連を示すものです。

教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム?ポリシー)

課程の修了の認定に関する方針に示した能力を身につけるため、次の方針で教育課程を編成し、実施します。
1.博士課程前期
(1)学生の自律的研究を強化する目的で、授業は講義形式とともに、基本的に学生の積極的参加に基づくゼミナール形式を重視します。
(2)カリキュラム編成の基本原理は、専門分野に関しては深く、関連分野に関しては広く知識を吸収することであり、そのため他専攻の科目を積極的に履修するよう指導し、幅広い教養を身につけることを目指します。それとともに指導教員による研究指導を充実させ、修士論文の執筆を具体化させます。
(3)授業は研究指導を含め、基本的にセメスター制とし、学生の興味関心に柔軟に対応するとともに、留学を容易にします。
(4)必要に応じ、教職課程および学芸員課程の履修を可能にし、教員免許および学芸員資格を取得する機会を与えます。

2.博士課程後期
(1)学生の自律的研究を完成させる目的で、授業は講義形式とともに、基本的に学生の積極的参加に基づくゼミナール形式を基本とします。
(2)外国語によるものをも含めた自由で活発な議論を促し、発表能力の養成に努めます。
(3)各人のテーマに即した博士論文執筆へと至る指導を行うとともに、在学中の提出を促します。
(4)カリキュラム編成の基本原理は、専門分野に関しては深く、関連分野に関しては広く知識を吸収することであり、そのため他専攻の科目を積極的に履修するよう指導し、幅広い教養を身につけることを目指します。それとともに指導教員による研究指導を充実させ、博士論文の執筆を具体化させます。
(5)授業は研究指導を含め、基本的にセメスター制とし、学生の興味関心に柔軟に対応するとともに、留学を容易にします。
(6)必要に応じ、教職課程および学芸員課程の履修を可能にし、教員免許および学芸員資格を取得する機会を与えます。

入学者の受入れに関する方針(アドミッション?ポリシー)

次の条件を満たす人材を入学者として求めます。
1.博士課程前期
(1)学術論文を執筆するための基礎学力、柔軟かつ批判的に思考する能力および自律的に研究する能力を有する人。
(2)自らの個性を自覚し、それを伸長させることに意欲的である人。
(3)日本史学?民俗学?文化人類学のいずれか一つを専門としつつも、それらを理論と実践の両面において有機的に結びつけて超領域的に研究していこうとする人。

2.博士課程後期
博士課程前期への入学に必要な条件に加え、より高度で独創的な研究を遂行する素質に富み、その実現に熱意を持って取り組む人。