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2014年度「文化史実習III」

「文化史実習III」は、文化人類学のもっとも基本的な調査技法であるフィールドワーク(実地調査)の基礎を学ぶための実習授業です。この目的を達成するために、「文化史実習III」では、2012年の夏以来、毎夏、夏休みの間に3泊4日ないし4泊5日の日程で西伊豆(伊豆半島西岸に位置する静岡県賀茂郡西伊豆町)を訪問し、素潜りによってサザエやアワビ、テングサ等を採取する潜水漁業者(海女さんないし海士さん)の生活や文化についてインタビュー調査を実施してきました。
2014年度の前期の授業では、まず、海女さんや海士さんの生活と文化に関連する情報や本?論文等を収集して批判的に検討してもらい、各自の研究テーマを決めてもらって調査計画を作ってもらいました。そして、夏休み期間中の8月25日から29日までの4泊5日、海女さんが経営する民宿に泊まり込み、そこを「基地」としてインタビュー調査等を実施しました。


  • 「文化史実習IIIしおり」の表紙(2014年度)


  • 遊覧船の近くで漁をする海女さん(2014年度)


  • 海女/海士さんに話を聞く(2012年度調査)


  • 漁師さんにインタビュー(2013年度調査)


  • 海女さんの「獲物」を食べる(2012年度)


  • 海女さんの「獲物」を食べる(2014年度)


  • 『静岡新聞』(2014年8月27日付朝刊)で報道*


  • 2014年度実習参加者(民宿の前で)

夏休み明けにフィールドワークの成果をまとめたレポートを提出。後期授業ではレポートをもとに各自の調査研究成果を発表し、加筆修正後に実習報告書用の原稿を作成しました。そして、年度末には各自の原稿を集めた『実習成果報告書』を刊行しました。