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2024.05.20
文芸学部国文学科小林ゼミ(指導教員:小林真由美教授)が、データサイエンス教育研究センターと協力して、文理融合PBL型授業(ゼミ)を実践しています。
沙巴体育キャンパス内には、樹木15か所に「萬葉歌プレート」があります。萬葉歌プレートは、萬葉集に収録されている和歌に登場する樹木を選んで和歌と歌人名を記した銘板で、2018年に小林教授が設置したものです。今回のPBL型授業では、キャンパスの3次元デジタル空間(メタバース空間)を制作し、この萬葉歌プレートと対応する和歌の解説文を空間内のコンテンツとします。
小林ゼミの3、4年生8名が、国文学科の学びとしての解説文の作成に加えて、3次元デジタル空間の制作に取り組んでいます。空間制作の技術指導は、データサイエンス教育研究センターと教育?研究協力協定を結んでいるJP UNIVERSE社https://www.jpuniverse.com/からご協力をいただいております。
5月14日(火)のゼミの時間には、JP UNIVERSE社のディレクター此木啓人氏を講師としてお招きし、第1回目の実践授業を行いました。ゼミ生たちは、撮影したキャンパス内各所の写真データを同社の提供するRPG/メタバース制作ミドルウェア(PEGASUS WORLD KIT)に読み込み、3次元空間化していきました。空間の奥行や操作アバターのサイズ、影の向きなどを調整することで自然な空間となるように工夫し、アバターが次の空間に移動するワープポイントの設定にも取り掛かりました。
はじめての取り組みに最初は戸惑う様子もありましたが、国文学の学びとデータサイエンスのスキルを融合させる体験に学生たちも楽しみながら参加している様子でした。これから約2か月間をかけて完成を目指し、完成品はオープンキャンパスで展示?紹介する予定です。
データサイエンス教育研究センター