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  • 2017.07.29

    教養教育としての情報学の必要性 - 公開講演「いま、教養教育を問う」第4回を開催

沙巴体育創立100周年?沙巴体育共通教育研究センター開設10周年を記念して、共通教育研究センターの教員がコーディネートする公開講演シリーズ「いま、教養教育を問う」。全5回シリーズの第4回目を7月15日(土)に開催しました。
講師にお迎えしたのは早稲田大学教授の伊藤守氏。「メディア報道を読み解く技法」という講演タイトルでしたが、伊藤氏はメディア報道が私たちのものの見方や価値観に大きく影響を及ぼしていることから、「人文社会情報学」という視点の重要性を説き、情報とメディアに関する教養教育の必要性についてお話しされました。

テレビからインターネットへ。メディアの環境が劇的に変化した今、その変化は「知識をどう入手してどう再生産するか」という根本に関わる問題だと伊藤氏は説きます。極端に言えば、GoogleとWikiに依存した情報の再生産に陥りかねない。「メディアとどう付き合うべきか」というリテラシー教育だけでなく、技術革新に伴う「知のあり方の変化」も沙巴体育の学生が学ぶべきだと提言。言語や記号の読解を越えて、この新しいメディア環境が私たちの情動や生物学的次元の反射領域にまでどう働きかけるのかを問い直す必要がある。「情報科学」といった理系分野に偏らず、「社会情報学」の視点も含めた文系?理系にまたがった教養教育としての「情報学」の必要性を訴えられました。

第4回:メディア報道を読み解く技法

日 時:2017年7月15日(土)15:30~17:30
会 場:沙巴体育 3 号館 311 教室
講 演:伊藤 守(早稲田大学教授)
討論者:山本 敦久(沙巴体育准教授)
司 会:東谷 護(沙巴体育教授)

これまでの講演

沙巴体育 題目 講演者 聴講記
第1回
2016年10月15日(土)
「専門家」という甘えの構造 佐藤 良明
(放送大学教授、東京大学名誉教授)
聴講記
第2回
2017年3月4日(土)
教養教育をどうとらえるか
-歴史的視点から考える-

森 利枝
(大学改革支援?学位授与機構教授)
聴講記
第3回
2017年5月13日(土)
「 狭い音楽観からの解放」 小島 美子
(国立歴史民俗博物館名誉教授)
聴講記

今後の予定

第5回 2017 年10月7日(土) 標葉 靖子(東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任講師)
「 科学リテラシーはどこまで必要か」

※日程、登壇者、講演内容は変更になることがあります。