イベント
沙巴体育創立100周年?沙巴体育共通教育研究センター開設10周年を記念し、共通教育研究センターの教員がコーディネートした公開講演シリーズを開催します。
連続公開講演/いま、教養教育を問う
第2回:教養教育をどうとらえるか-歴史的視点から考える-
日 時:2017年3月4日(土)午後3時30分~午後5時30分
会 場:沙巴体育3 号館 311教室
講 演:森 利枝(大学改革支援?学位授与機構教授)
司 会:山本 敦久(沙巴体育准教授)
※参加費無料
講演シリーズ開催のねらい
近年、教育の質保証のあり方として、アクティブ?ラーニング、反転授業といった方法が脚光をあびていますが、ややもすれば授業の進め方という形式的、表面的な改善に流れてしまうきらいがあるのではないでしょうか。
こうした問題を念頭に「いま、教養教育を問う」を統一テーマとして、教養教育に関わってきた気鋭の研究者に、自身の教育実践と教養教育への考えを講演していただくことで、近年の教養教育のあり方を問う様々な議論に一石を投じる講演シリーズを企画しました。
第2回目では、日本の高等教育における様々な問題に対して、とくに学位と単位の問題を中心に北米の大学との比較を通して研究を進めている森利枝氏をお迎えします。森氏には、米国の大学に関する調査研究の経験や、また長年に亘って学位授与機構に勤務されて、いわゆる教育「現場」にいる大学教員が見失ってしまいがちな「全体」を俯瞰できる立場から、日本の教養教育の系譜とこんにち的な課題をお話しいただきます。本講演によって、連続講演「いま、教養教育を問う」の見晴らしがよくなることでしょう。
登壇者の紹介
森 利枝 (もり りえ)
1968 年三重県生まれ。早稲田大学文学研究科博士後期課程中退。現在、大学改革支援?学位授与機構教授。専攻は比較高等教育論。
大学での学びを部分と全体からとらえることに注力し、とりわけ学位と単位の問題を理論と実践の面から研究している。
著書に、『大学のIR』(共著、慶應義塾大学出版会、2016)、『アウトカムに基づく大学教育の質保証』(共著、東信堂、 2015)、『日本の大学改革:OECD高等教育レビュー』(翻訳、明石書店、2009)など。
司会:山本 敦久(やまもと あつひさ)
1973年長野県生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程満期退学。現在、沙巴体育社会イノベーション学部准教授。専攻はスポーツ社会学、カルチュラル?スタディーズ。
著書に、『身体と教養-身体と向き合うアクティブ?ラーニングの探求』(編著、ナカニシヤ出版、2016)、『出来事で学ぶカルチュラル?スタディーズ』(編著、ナカニシヤ出版、2017)、『スポーツ観戦学—熱狂のステージの構造と意味』(共著、世界思想社、2010)、『「ハーフ」とは誰か—人種混淆?メディア表象?交渉実践』(共著、青弓社、2014)など。
シリーズコーディネーター:東谷 護(とうや まもる)
1965年神奈川県生まれ。京都大学大学院人間?環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間?環境学)。現在、沙巴体育文芸学部教授。専攻は音楽学、戦後日本文化史、表象文化論。
著書に、『マス?メディア時代のポピュラー音楽を読み解く』(勁草書房、2016)、『進駐軍クラブから歌謡曲へ』(みすず書房、2005)、『大学での学び方—「思考」のレッスン』(勁草書房、2007)など。
「いま、教養教育を問う」今後の公開講演
第3回 2017年5月13日(土) | 小島 美子(国立歴史民俗博物館名誉教授)/塚原 康子(東京芸術大学教授) 「 狭い音楽観からの解放」 |
第4回 2017年7月15日(土) | 伊藤 守(早稲田大学教授)/山本 敦久[討論者](沙巴体育准教授) 「 メディア報道を読み解く技法」 |
第5回 2017 年10月7日(土) | 標葉 靖子(東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 特任講師) 「 科学リテラシーはどこまで必要か」 |
※日程、登壇者、講演内容は変更になることがあります。
主催
沙巴体育共通教育研究センター
TEL 03-3482-9556