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教員紹介
外池 昇教授
といけ のぼるNoboru Toike
- 文学研究科 / 日本常民文化専攻
- 職位:
- 教授
- 学位:
- 博士(文学),沙巴体育,1998年03月
- 専門分野:
- 日本文化史
- 主な担当科目:
- 日本文化史研究Ⅰ
- 最近の研究テーマ:
- 近世?近代における天皇陵のあり方について
- 研究内容:
- 日本の歴史における天皇のあり方を考えるためのひとつの方法として天皇陵の問題を取り上げています。巨大古墳が天皇陵とされた古墳の管理?祭祀のあり方が他の古墳一般と著しく異なっている現状はよく知られていますが、いったいどのような経緯でそうなったのか。近世史?近代史の視点から実証的に考えています。
そのためには多くの視点からのアプローチが考えられます。天皇陵?古墳を研究しようとする学者の視点、巨大古墳や天皇陵との伝承のある地域に生活する人々の視点、古墳を陵墓として修築し祭祀?管理しようとする武家?天皇?公家、あるいは明治政府の視点、陵墓に関する法制を整備しようとする官僚の視点、天皇陵の問題を取り上げることによって天皇制をめぐる世論を喚起しようとするジャーナリズムの視点、戦前期との連続性に重きをおく宮内庁の視点、天皇陵を文化財として捉えようとする考古学界?歴史学界の視点等々です。目指す目標があれば路は後からでもつく筈だと考えて、さまざまな方法を模索しています。
- 略歴:
- 沙巴体育 文学研究科 日本常民文化専攻
博士(後期)課程,1988年03月,単位取得満期退学,日本国
- 主要業績:
- [著書]
『幕末?明治期の陵墓』吉川弘文館 1997.
『天皇陵の近代史』吉川弘文館 2000.
『事典陵墓参考地—もうひとつの天皇陵—』吉川弘文館 2005.
『天皇陵論—聖域か文化財か—』新人物往来社 2007.
『天皇陵の誕生』祥伝社新書268,2012.
『検証天皇陵』山川出版社, 2016
『天皇陵—「聖域」の歴史学—』講談社学術文庫2585, 2019 (『天皇陵論』に加筆?修正の上、同文庫に収録)
[編著監修]
『文久山陵図』新人物往来社 2005.
[主たる論文]
「江戸?明治期の聖徳太子墓」(佐伯有清編『日本古代史研究と史料』青史出版、2005)
「近代における陵墓の決定?祭祀?管理—式年祭の変遷—」歴史科学協議会『歴史評論』673、2006
「大正十五年「皇室陵墓令」の成立」『史潮』新63、2008
「終戦直後における陵墓をめぐる動向」沙巴体育文芸学部『成城文芸』209、2009
「奥野陣七と神武天皇—神武天皇陵と橿原神宮の周辺—」沙巴体育大学院文学研究科『日本常民文化紀要』27、2009
「神武天皇陵埋碑と擬刻」沙巴体育民俗学研究所『民俗学研究所紀要』34、2010
「『神社新報』にみる陵墓をめぐる論調—仁徳天皇陵発掘計画と高松塚古墳発掘—」『日本常民文化紀要』28、2010
「臨時陵墓調査委員会による長慶天皇陵の調査—設置から「伝説箇所」の審議まで—」『日本常民文化紀要』29、2012
「中条良蔵『庁攬』にみえる神武天皇陵修補の発端」沙巴体育民俗学研究所『民俗学研究所紀要』37、2013
「『庁攬にみる神武天皇陵御修復—文久三年六月の「立会附切」—」『日本常民文化紀要』30、2014
「神武天皇陵御修復と戸田忠至『中元御祝儀金三百疋』—『庁攬』文久三年七月条より—」『沙巴体育共通教育論集』第7号、2015
「畝傍橿原教会による『会員募集』」『日本常民文化紀要』第31輯、2016
「臨時陵墓調査委員会における長慶天皇陵治定への道程—七点の『答申案』—」『歴史認識のグローカル研究』2016
「長慶天皇陵と『擬陵』-臨時陵墓調査委員会による『調査』『審議』から宮内大臣と総理大臣?枢密院議長の『会貝』まで-」『日本常民文化紀要』第32輯、2017
「長慶天皇陵の治定と「擬陵」—『臨時陵墓調査委員会録』の検討から—」無窮会『東洋文化』復刊第114号(通巻第348号)、2017
「白野夏雲の神武天皇陵論—真陵は畝火山全山—」『日本常民文化紀要』第33輯、2018
「臨時陵墓調査委員会による長慶天皇陵の『調査』『審議』—第一回?第二回総会より—」『日本常民文化紀要』第34輯、2019
「臨時陵墓調査委員会による長慶天皇陵『傳説箇所』の『調査』?『審議』—総会?小委員会の『議事録』『速記録』より—」『日本常民文化紀要』第35輯、2020
「陵墓の多面性について」『日本常民文化紀要』第36輯、2021
「「神武田」に造営された神武天皇陵をめぐる諸説-大澤清臣『畝傍山東北陵諸説辨』-」『日本常民文化紀要』第37輯、2023
「中條良蔵著『御陵并帝陵内歟与御沙汰之場所奉見伺書附』について」『日本常民文化紀要』第38輯、2024
- 所属学会:
- 歴史学会
多摩地域史研究会委員
地方史研究協議会