全学共通教育科目「成城学Ⅱ〈成城「アイルランド学」の現在〉」は文化、芸術、スポーツ等の分野で世界的プレゼンスを示し、近年では経済成長も著しいアイルランドについて、各分野の専門家を講師として招き、考察していく授業です（担当：経済学部海老島 均 教授）。

9月25日の今年度初回の授業には、昨年に引き続き３年連続で駐日アイルランド大使Damien Cole氏にお越しいただき、特別講義が行われました。最初にアイルランドの美しい自然や街の賑わいを動画で鑑賞。その後、大使から政治、経済、歴史、文化、自然など多岐にわたるアイルランドの魅力をご紹介いただきました。人権や平等の意識が浸透し2016年には国民投票で同性婚が認められたことや、ITや医療系の世界的企業がアイルランドに拠点を設けたことで経済発展を遂げているといったアイルランドの現在を知ることは、学生たちにとって日本と世界を比較しながら未来を考える機会となりました。
質疑応答の時間には、学生たちからCole大使へ多くの質問が寄せられました。「好きなアイルランド料理は？」といった素朴な質問から「アイルランドに世界的企業が多く進出している理由は？」「EUに加盟していることを国民は支持しているか？」「アイルランドの名産であるウイスキーのマーケティング戦略は？」など政治?経済に関する質問、また「大使という立場上、いろいろな人と接する機会が多いと思うが、そのとき大事にしていることは？」といった大使個人の人となりに触れる質問もありました。大使からはそれぞれの質問にアイルランドの現状をふまえて丁寧にお答えいただき、最後には、大学で楽しみながら大いに学んでくださいという温かいメッセージも送られました。