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2016.11.05
グローカル研究センターでは、沙巴体育研究ブランディング事業の一環として、2016年11月5日(土)、沙巴体育3号館3階大会議室において、香港大学の近代言語?文化学院(School of Modern Languages and Cultures)准教授/グローバル創造産業課程(Global Creative Industries Program)課程長のWong Heung Wah氏を迎え、Soft Power is an Illusion or a Critique of Glocalization, Globalization, Cultural Imperialism, Cultural Proximity, Creolization, Resistance, and Hybridization(「ソフト?パワーという幻想—グローカリゼーション、グローバリゼーション、文化帝国主義、文化的接近、クレオール化、レジスタンス、ハイブリッド化言説に対する批判」)と題する公開講演会を開催しました。
Wong教授はまず、日本のアニメやマンガ、スシ、ウドンなどのポピュラーカルチャーが香港や中国本土、台湾等のアジア諸国に国境を越えて越境する事例を紹介し、それらが文化のグローバル化や均質化、クレオール化などという流行りの言葉で表されるような単純な現象ではないことを指摘しました。そして、こうした越境する日本の文化の事例を踏まえ、文化の拡散や浸透を通して日本が他国に好印象を与えうるとする「ソフト?パワー」の考え方は必ずしも実情を反映していないと結論づけました。