「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
昨年度の秋冬講座では、「始祖」ルドルフ一世から「国母」マリア=テレジアに至るまでの500年あまりの時を、一気に駆け抜けてしまったが、ハプスブルク家が歴史の表舞台に突如躍り出てから、いかにして「ハプスブルク帝国」が誕生したかについて知っておくことは、きわめて重要なことである。今期の講座では、その後のハプスブルク帝国の足跡を、文化にも目を向けながら追いかけたい。
各回テーマ
(1)マリア=テレジアとウィーン、バロックからロココへ
(2)ヨーゼフ二世とフランス革命、オーストリア的なるものの誕生
(3)フランツ二世とナポレオン、ローマ帝国からオーストリア帝国へ
(4)カール大公とヨハン大公、弟たちの活躍
(5)メッテルニヒとウィーン会議、会議は踊る、されど...
(6)ウィーン体制とビーダーマイヤー、嵐の前の静けさ
講師紹介
専攻 : 両大戦間期のオーストリア文学大学に入ってから、何を学べばいいのかわからなくて放浪していたとき、ゲーテの『ファウスト』の"Es irrt der Mensch, solang' er strebt."という一節に出会い、ドイツ文学の深い森にさらに迷い込んでしまった。ウィーン留学を経て、今はハプスブルク帝国の魅力に取り憑かれようとしている。