「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
中国古代の地理書?博物学の経典(バイブル)である『山海経』の絵解きをする。この書は動物?植物?鉱物等の絵に文章が付されたと言われている。日本では人面魚等怪獣漫画のルーツとして知られる。この講座ではその絵解きを私製のCD画像を用いて行う。今回は鳥を中心に創作当時の文字等を用いて、より原作に近い姿に近づけてみたい。
〈参考書〉高馬三良訳『山海経?中国古代の神話世界』(文庫本)平凡社ライブラリー897円(税込)
各回テーマ
(1)『山海経』前半5巻の鳥類図像と諸資料の概要をCD画像で紹介
(2)鳳凰その他(南山経)とそれを取り巻く世界の映像と神話?伝説
(3)比翼鳥その他(西山経)とそれを取り巻く世界の映像と神話?伝説
(4)精衛その他(北山経)とそれを取り巻く世界の映像と神話?伝説
(5)比/虫鼡(しそ)その他(東山経)とそれを取り巻く世界の映像と神話?伝説
(6)人面鳥身神その他(中山経)とそれを取り巻く世界の映像と神話?伝説
講師紹介
専攻 : 和漢比較文化の研究、特に『山海経』の博物誌の研究1936年神戸市生れ。沙巴体育名誉教授、東洋文庫客員研究員。2009年秋期の東洋学講座(東洋文庫主催)において「日本における山海経図—山海経絵と山海異物」と題して講演、すでに山海絵図の影印、「『山海経』と類書における猿猴」等いずれも「山海経図」に言及。皆と山海経絵や文字を創作してみたい。