「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
私たちが現在芸術と呼ぶものは太古の昔から存在しますが、造形芸術(絵画?彫刻?建築)と時間芸術(文芸?音楽?舞踊)をすべてひとまとめに芸術とする考え方は実は近代特有であり、そして現代では大きく揺らぎつつあります。
この講座では、美術(ルネサンス絵画から現代美術、さらには美少女フィギュアまで)、音楽(中世?ルネサンスの宗教音楽から現代音楽、さらにはジャズ?ロック?ポップスまで)、映画などを幅広く例に取り上げながら、いったい芸術とは何なのかを多角的に考えてみます。
各回テーマ
(1)造形芸術と時間芸術:芸術と職人仕事
(2)芸術と知識:芸術は感覚的(見れば?聴けば分かる)か?
(3)芸術の非実用性:芸術のための芸術?
(4)芸術と実用性:機能美?「用の美」
(5)芸術と娯楽の境界の消失
(6)芸術の公共性
講師紹介
映画美学?映画理論狭い意味での専門は映画美学?映画理論ですが、総合芸術である映画と他の諸芸術を美学的?哲学的に比較する観点から、様々なジャンルの芸術に関心を持ってきました。又、最新のメディア状況(CGやインターネット等々)にも、映像研究者として深い関心を持っています。