「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
ハプスブルク家の婚姻政策はつとに有名であるが、ハプスブルク家に生まれたプリンセスたちも、ときにはそのための「道具」として使われた。「鷹の城」の小領主から、中欧に君臨する大帝国を築き上げたハプスブルク家は、数知れないプリンセスたちの愛と哀しみをその内奥に秘めている。
この講座では、あえてマリー=アントワネットははずして、6人のプリンセスの足跡を辿りたい。
各回テーマ
(1)マルガレーテ:「中世の秋」の落とし子
(2)マリア:「狂女」フアナの娘
(3)マルガレーテ:「陽の沈まぬ帝国」の私生児
(4)マリー=クリスティーネ:「国母」の娘(1)
(5)マリア=カロリーネ:「国母」の娘(2)
(6)マリー=ルイーゼ:ナポレオン二世の母
講師紹介
専攻 : 両大戦間期のオーストリア文学大学に入ってから、何を学べばいいのかわからなくて放浪していたとき、ゲーテの『ファウスト』の"Es irrt der Mensch, solang' er strebt."という一節に出会い、ドイツ文学の深い森にさらに迷い込んでしまった。ウィーン留学を経て、今はハプスブルク帝国の魅力に取り憑かれようとしている。