「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
近年、デジタル映像テクノロジーの著しい発達により、映画とアニメーションの境界が、急速に曖昧化してきている。
今、改めてアニメーションについてその起源より、根底的に考えるべき機が熟している。
本講座では、映画以前のアニメーションから始め、その表現の多彩かつ多様な表情を、フランス、ドイツ、アメリカ、ロシア、日本、東欧、カナダなどグローバルな広がりの中で捉え、その想像力と思考、表現の詩学を考察する。
さらには、デジタル化するアニメーションの現在までも射程に入れて考えてみたい。
<参考書>津堅信之著『アニメーション学入門』平凡社903円(税込)
各回テーマ
(1)映画以前のアニメーションと映画誕生以後の初期アニメーション
(2)初期のパイオニアたち:人形アニメーションとセル?アニメーション
(3)セル?アニメーションの黄金時代:フライシャー兄弟対ディズニー
(4)前衛?実験的アニメーション:ルットマン、フィッシンガー、レン?ライ、マクラレン
(5)東欧と日本の人形アニメーション:パル、トルンカ、川本喜八郎
(6)デジタル化するアニメーション:リアルかデフォルメか? — 「不気味の谷」問題
講師紹介
専攻 : 映画学1958年、北海道生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻演劇映像専修博士課程単位取得満期退学。沙巴体育文芸学部非常勤講師。監修?共著『E/Mブックス4 ジャック?タチ』(エスクァイアマガジンジャパン)、共編著『淡島千景 女優というプリズム』(青弓社、2009年)他。