「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
平安宮廷文化の中に花咲いた『源氏物語』と朗詠集は、宮廷生活を活写した物語に詞華集の珠玉の名言が見られる。
男女の会話や場面の高揚する所等に動的躍動を持たらせている。
朗詠集の作者公任は紫式部と同時代人であり、そこに見られる詩歌は共有している。
引用された詩歌等の背景をなす故事や文物を、絵画資料や音楽資料等を用いて豊かな世界を再現する。
<参考書>川口久雄著『和漢朗詠集』(学術文庫)講談社1,628円(税込)
各回テーマ
(1) 概論
(2) 和漢朗詠集と源氏物語(桐壺、帚木、夕顔、若紫)
(3) 和漢朗詠集と源氏物語(賢木、須磨、明石)
(4) 和漢朗詠集と源氏物語(朝顔、少女、藤裏葉)
(5) 音楽と朗詠
(6) 竹林の七賢
講師紹介
専攻 : 和漢比較文学類書、『李嶠百廿詠』『唐詩選』等を中心に当学で講じて来たが、都立大学、ICU、日本女子大学等で比較文学の立場で朗詠集や『源氏物語』その他中国古典を講じて来た。また、『山海経』(東洋文庫)、「漱石と石鼓文」(三井記念美術館)等の講演をする。朗詠集に関する著作は新典社、臨川書店より出版する。