「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
南方熊楠は「日本で最初のエコロジスト」といわれることがある。彼の文章に即してその思想を検証し、20世紀を代表する思想運動ともいえるエコロジー思想と南方熊楠の関係、またその今日的意味について考えたい。
<参考書>鶴見和子著『南方熊楠 地球志向の比較学』講談社学術文庫 1,155円(税込)
各回テーマ
(1) 「エコロジスト」南方熊楠というイメージ:鶴見和子の南方熊楠論
(2) 南方熊楠とエコロジー思想(1)神社合祀反対運動
(3) 南方熊楠とエコロジー思想(2)仏教論?世界観
(4) 「方丈記」英訳をめぐって:鴨長明とH.D.ソロー
(5) 生態学とエコロジー:南方熊楠の研究と思想
(6) まとめ:20世紀のエコロジー思想と南方
講師紹介
専攻 : 比較文学比較文化(近代日本美術史?文化史)平成12年にイギリス留学から帰国後、南方熊楠旧邸(和歌山県田辺市)での熊楠蔵書?資料調査に参加し、『南方熊楠邸蔵書目録』『同 資料目録』を編纂。編訳著書『南方熊楠英文論考[ネイチャー]誌篇』『南方熊楠とアジア』『南方熊楠大事典』等。