「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
森鷗外の生誕150周年を記念し、彼の実生活でのロシアやロシア人との関わりもふまえつつ、20編もの翻訳を残したロシア文学をどのように受容し、自家薬籠中のものとしていったかを、レールモントフやドストエフスキイの具体的作品を通して読み解き、鷗外のロマンティーク、社会との関わり、ロシア社会観などを探ってみよう。
<参考書>平川祐弘他編『講座 森鷗外3 鷗外の知的空間』新曜社4,725円(税込)
※参考書を講義で使用する場合は、資料を当方にて用意いたします。
各回テーマ
(1) 鷗外 その生涯と作品 概説 漢詩若干
(2) 鷗外とレールモントフ 『タマーニ』と『ぬけうり』、『浴泉記』
(3) 鷗外とレールモントフ 『運命論者』ヴィデオ
(4) 鷗外と日露戦争 『うた日記』「ぼたん」
(5) 鷗外とドストエフスキイ 『悪霊』と『灰燼』
(6) 鷗外とゴリキイ 『イタリア物語』、『Familie Ohnehand』、『センツ?アマニ』
講師紹介
専攻 : 中欧東欧地域研究 スラヴ文化史 比較文化論長野市生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。ワルシャワ、モスクワ、オデッサ、ソフィア大学等に通算4年以上遊学。ポーランド、ロシア19世紀文学を中心としつつ、外国人の日本体験と日本観、日本人の外国体験と外国観、日本文化の海外輸出、異文化体験と交流、スラヴ語の俳句翻訳にも興味と関心を抱く。