「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
ハプスブルク家出身の皇帝たちの生涯を概観しつつ、この帝国をめぐる時代的背景やそこに生きる人々の苦悩と歓喜を垣間見る。三十年戦争も終わり、ペストの危機も去り、そしてトルコの脅威もなくなったあと、いよいよ国母マリア=テレジアの登場となる。今期はそのあたりのこの帝国の歴史を背景に、バロックからロココへと、華麗な文化の花開く様子を、多彩な映像資料を用いて眺めたい。
各回テーマ
(1) メメントモリとカルペディエム
(2) 皇帝ヨーゼフ一世と娘たち
(3) 皇帝カール六世と国事詔書
(4) 「女帝」マリア=テレジアの誕生
(5) 波乱の時代と幸せな結婚
(6) わが子のために!
講師紹介
専攻 : ドイツ文学?オーストリア文学
さまざまな夢を見た若き日々、しかしそれはまた、行くあてのない苦悶の日々でもあった。その日々を、ゲーテの詩句「ただ憧れを知る者のみぞ、わが苦しみを知る」に導かれるまま、ドイツ文学の深い森のなかに迷い込んでかれこれ40年。ハプスブルク帝国の輝きは、この森の薄暗がりを照らす光でもある。