「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
ローマ帝国時代からの長い歴史をもつウィーンには、あちこちにさまざまな形の「謎」が隠されている。このウィーンの長い歴史からすれば、ハプスブルク家の皇帝たちがウィーンをその宮廷都市にしたのはほんのつい最近、ということになるかもしれない。とはいえ、この世界の頂点に立つ者として自覚をもった皇帝たちは、それぞれ大いなる「謎」をここウィーンのあちこちに残している。それらの「謎」を残したハプスブルク家の当主たちの生きた人生と目指した壮大な夢を再現してみたい。
各回テーマ
(1) 建設公ルドルフ四世の暗号
(2) 皇帝フリードリヒ三世のAEIOU
(3) 最後の騎士マクシミリアン一世の秘密の日記
(4) ルネッサンスの皇帝マクシミリアン二世の新宮殿
(5) プラハの錬金術師ルドルフ二世の謎の写本
(6) マリア=テレジアの秘密の書庫とシェーンブルン宮殿のオベリスク
講師紹介
専攻:1920年代のドイツ?オーストリア文学
東京大学文学部と大学院修士課程を、フランツ?カフカ論ですり抜けて、気がついてみると、ウィーンが自分の「第三の故郷」になっていました。そのウィーンに宮廷をおいたハプスブルク家の人々と、「個人的な」付き合いを始めたところです。