「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
シルクロードの各地の遺蹟に残る仏教美術をとりあげ、その図像を解釈し、技法や様式を味わいながら、それらの美術を生み出した文化的な背景を考察します。
各回テーマ
(1) キジル石窟壁画説話図の様式と制作年代
(2) キジル石窟壁画ドルナ像の再検討 — その図像と技法
(3) 東京国立博物館所蔵壁画仏坐像を通してみたクムトラ石窟第45窟の諸問題
(4) クチャ地方の中国様式絵画 — 仏教文化は東から西へも伝わる
(5) ベゼクリク石窟第33窟将来衆人奏楽図の美術史的位置
(6) 紛争によって破壊された文化遺産のリコンストラクション — バーミヤーン大仏は復元されるのか
講師紹介
専攻:東洋美術史、文化遺産保護国際協力、博物館学
福岡県生れ。九州大学大学院博士後期課程中退。東京国立博物館、東京文化財研究所の勤務を経て、平成26年より現職。仏教絵画の調査研究のほか、敦煌莫高窟などの石窟壁画の調査や保存修復、チベット文化圏の美術、工芸の調査にも携わった。