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2019.06.18
沙巴体育では、長期学部留学を控えた学生の留学前プロジェクトの一環として、アメリカ大使館からゲストをお招きした講演会を実施しています。
今年は6月14日(金)に、元在モンゴル米国大使館の職員で、現在は東京在住のMs.Uyanga Erdenebold(ウヤンガ?エルディンボルト氏)をお迎えして、「TOKYO 2020 PARALYMPIC GAMES ~What the world expect of Tokyo~」というテーマでご講演いただき、後半は学生によるプレゼンテーションへの講評をいただきました。
視覚に障がいを持つウヤンガさんは盲導犬のDunaway(ダナウェイ)と常に行動を共にしています。「いつも一緒」というダナウェイと信頼関係ができるまで、盲導犬と出会う前と後でいかに生活が変わったか、杖を使った歩行と盲導犬を伴った歩行の違い、アメリカと日本の盲導犬に対する反応の違いなど、視覚を失ってからのご自身のさまざまな経験を語っていただきました。東京オリンピック?パラリンピックを翌年に控え、東京が異なる人種、国籍、年齢、そして障がいを持つ人にとって快適ですごしやすい街にするためには何が必要かを考えることはとても大切であり、2020年を1年後に迎えた今、このテーマを話題をするのに良い機会だと思うと語りました。
講演の後、今秋から留学へ向かう成城生41名と留学生がチームを組み「東京を障がいのある方にも利用しやすい街にするには」をテーマに3分ほどのプレゼンテーションを実施。8つの異なる視点から、東京が障がいを持つ人にとってすごしやすい街になるための施策が発表されました。この日に向け調査と準備を重ねた学生たち。大勢の前でも堂々としたスピーチでした。8チームによるプレゼンテーションのテーマは以下のとおりです。各チームの発表後にウヤンガさんと、アメリカ大使館職員の早川氏より講評をいただきました。
Team#1 A comfortable life for everyone in Tokyo
Team#2 Make Setagaya a Model City Project
Team#3 Do some rethinking for oneself
Team#4 Good Samaritan
Team#5 Green Ribbon Campaign
Team#6 What we can do for wheelchair users
Team#7 Sports Blind
Team#8 Raising awareness with worldwide popular character
ウヤンガさんからの講評で、「とても良いアイディアが多く、ていねいにリサーチを行い、それぞれのチームでよく考えられていました。」との言葉が学生へ贈られました。また、「誰でも年を取る過程で多かれ少なかれ、色んなことが出来なくなったり、障がいを持つ可能性があるので、誰にでも住みやすい世の中について考える機会はとても重要です。このようなテーマで話し合う機会を提供してくれた沙巴体育に感謝しています。」と感想を述べられました。
講演会に参加した学生から、「パラリンピック開催に際し、何千人ものパラリンピアンが来日する事を知り、自分に何が出来るだろうか、何をすべきだろうかと考えさせられました。」「“Don’t judge books by a its cover” 人を見た目で判断出来ないので、話しをする事によってその人の事を知るというウヤンガさんの言葉に感銘を受けました。目が見える自分は無意識に人を見た目で判断している可能性があると気付かされました。」などの感想が寄せられ、大変満足度の高い講演会になりました。
このイベントの企画運営、司会進行はすべて学生が行い、言語は沙巴体育英語を使用しました。沙巴体育国際センターでは、こうした英語での対話型学習機会を通じて、学生の自主性やグローバルな視点を育てています。