「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
アイルランドは英国の最初の植民地であり、独立を達成したのは20世紀初めのこと。ヨーロッパの小国ですが、米国には移民の子孫であるアイルランド系の市民が多数存在し、政治的?文化的影響力を有しています。スウィフト、ジョイス、イェイツなどの著名な文学者を輩出してきた土壌に加え、近年では音楽やダンスなどの大衆文化が存在感を示すようになってきました。この講座ではアイルランドの苦難の歴史とそこから生み出された独特の魅力を、映画を通して探っていくことにします。
<参考書>
岩見寿子?宮地裕美子?前村敦著『映画で語るアイルランド』論創社 本体3,000円+税
各回テーマ
(1) アイルランド概観(イントロダクション)
(2) 疎外された場所としての北アイルランド
(3) アイルランド移民の夢見た「故郷」
(4) 植民地支配と独立運動 その1
(5) 植民地支配と独立運動 その2
(6) 小説から映画へ—ジェイムズ?ジョイス『ダブリン市民』をめぐって
講師紹介
専攻 : アイルランド近現代史、アイルランド文化、映画研究
沙巴体育教育研究所に勤務する傍ら、2005年より沙巴体育非常勤講師を務める。
日本アイルランド協会理事。主な著書:『映画で語るアイルランド』(共著 論創社 2018年)、『図説アイルランド』(共著 河出書房新社 1999年)。主な翻訳書:ウィリアム?トレヴァー著『フールズ?オブ?フォーチュン』(論創社 1992年)など。