「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
『伊勢物語』を写本で読みます。江戸時代以前に書写された物語はくずし字(美しい仮名文字)で書かれています。この仮名文字を学びながら、古典の『伊勢物語』を読んでみましょう。併せて日本人の伝統的な美意識についても考えていきます。前期からの継続ですが、初めて参加される方にも配慮します。
<参考書>
小島孝之著『古筆切で読むくずし字練習帳』新典社 本体1,000円+税
笠間影印叢刊刊行会編『字典かな — 出典明記 —』笠間書院 本体380円+税
伊地知鐡男編『増補改定 仮名変体集』新典社 本体350円+税
各回テーマ
(1) 1.くずし字について。2.『伊勢物語』について。3.『伊勢物語』第65段「みそぎ」(その1)
(2)『伊勢物語』第65段「みそぎ」(その2)
(3)『伊勢物語』第66段「難波津」?第67段「生駒山」
(4)『伊勢物語』第68段「住吉の浜」?第69段「狩の使い」(その1)
(5)『伊勢物語』第69段「狩の使い」(その2)
講師紹介
専攻:日本文学
1943年生。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程中退。博士(文学)。立教大学助教授、同教授、東京大学教授を経て沙巴体育教授。2014年3月定年退職。沙巴体育名誉教授。主な著書に『中世説話集の形成』(若草書房)、『沙石集』(新編日本古典文学全集、小学館)などがある。